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  • 2016.10.11 Tuesday
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独白するユニバーサル横メルカトル/平山夢明著

ユニバーサル横メルカトル図法で書かれた地図本。
その主人はタクシーの運転手であったが、ある酔客を消してしまったことから、変化を生じた。
主人はそれから頻繁に客を消してしまうようになり、その度に地図に「X」印を付けていくのであった。
主人が不慮の死を遂げた後、地図はその息子へと引き継がれるのだが・・・。

地図の主観で語られる表題作他、8編の短編集です。


「このミステリーがすごい」2006年度第一位に座した本書ですが、私には未消化の感がありました。
スプラッタでもホラーでもカニバリズムでも何でもいいんですが、どれも物語が中途半端に練り込まれているよう。
SF調の物語もあれば、現代的な語り口のものもあります。
それ自体に問題はないのですが、根本的な経緯と解決がない。
一人殺すまでの経緯はわかるものの、その後連続して犯行を冒すようになった経緯が全くわからない表題作を含め、少女がその境遇に陥ってしまったのも犯人もわからない「無垢の祈り」など、読み手としては消化不良でした。
これはこれで有りなのかもしれませんが、折角きちんとした舞台を拵えておきながら、未練習のお遊戯会を見せられている気分です。
SF的な「オペラントの肖像」「卵男」が、かろうじて小説としては完成されているのではないでしょうか?
純粋にホラー感を楽しみたい方だけにお薦めの本です。
・・・エグいけど、怖くないですよ☆

異常快楽殺人/平山夢明著

誘い込んだ女性を“解体”し、“加工”する男。
或いは、小児病院で慰安の為道化を演じる反面、誘い込んだ少年を拷問した挙げ句床下に埋めていった男。
また或いは淫売な母親に育てられ、まともな暮らしすらも与えられず、様々な過程で人を殺す楽しみを知った男。


この本はそんな男達、“連続殺人犯”達のノンフィクション・ストーリィです。
連続殺人者と言ってもその人数は3人や4人程度ではすまない。
少なくても十数人、多い者は400人と言った有様で、その記述は、気の弱い正常な人間ならば吐き気を催すほど。
誘拐、強姦、果てに行き着くのは人食。それらは腐敗した肉片ですら自らの中に取り込むのだ。

・・・前に読んだ本と類似タイトルなのは偶然ではなく、前のは間違って買ったのでした。
読みたかったのはこっち。
何度も言うようですが、別にスプラッタ趣味などはないのだけど、一応精神に異常をきたすことなく読み終えましたが、・・・やっぱり後味は悪いし夢見は悪い。
犯罪者の心理は複雑怪奇で、特にこういった歪んだ欲望を持つ異常者達は複雑でひねまくった心理状態から一転単純明快な犯罪へと突っ走ってしまう。

カルト教団の教祖がそうだとは言わないけど、集団個人に拘わらず、人間の心を曲げてしまうのは人間であることをこの本は教えてくれます。
でも絶対薦めない、この本。
とにかく描写がグロテスクなのよ。そう言うのに耐えられ、関心がある方だけどうぞ。
暫く鬱屈した感情から抜け出せなくても保証はしませんのであしからず。


異常快楽殺人
異常快楽殺人
平山 夢明

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