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  • 2016.10.11 Tuesday
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悪魔に魅入られた本の城/オリヴィエーロ ディリベルト著, 望月 紀子訳

 テオドール・モムゼンの膨大な蔵書。
本達の辿った数奇な運命をノンフィクションで綴る。


この本は、前半を読めばいい本です。
後半は、柱脚と日本人のエッセイと、訳者のあとがきで埋められていますので、内容は半分しかないと言っても過言ではありません。
もう少し何とかならなかったのでしょうか。
その前半も、訳のせいか大変読みにくく、日本語として成立していない部分がある。
これではせっかく内容に興味があっても興醒めですね。

もっと本も様々な動きをしているのかと思ったのですが、持ち主の過失による火事が二回と戦火に遭うのが一回。
あとは微々たる移動で、特筆すべき数奇な運命はない。
むしろ、モムゼンの蔵書がどれだけ素晴らしく、どれだけの価値があったのかを噛み砕いて説明するべきでした。
原作がこうなら仕方がないのですが、とにかく柱脚と−−で囲まれた部分が多いのに辟易とする。
これは訳した側で何とかして欲しかった。
悪い題材ではないと思うので、残念としか言いようがないですね。

ノーベル賞を取る程の学者、テオドール・モムゼン。
彼についてもう少し別の本で詳しく知りたいとは思いました。


JUGEMテーマ:読書







バルザックがおもしろい/鹿島 茂、山田 登世子著

 バルザック翻訳に関わった二人の著者による、対談形式のバルザック意見交換本。
前半は対談形式、後半は書簡のやり取りを載せています。
バルザックの在り方や時代背景等を交えながら、著者の思うところを綴った企画書です。

バルザックは思春期に少しだけ読んでいて、その頃はまったく良さが分からなかったので、最近見直されてきたバルザックに対しての知識を入れておこうと思い、手に取ってみました。
しかし残念なことに、この本は、深くバルザックを読み込んでいる人の本でした。


これからバルザックを読む人への解説は全くありません。
また、バルザックに対する造詣は語られているものの、どの話からどう読むかなどもなく、代表作に対するあらすじをなぞった解説等もありませんので、マニアックにバルザックを読む人のために自分の意見を熱く語るだけの本でした。

もう少し深くバルザックを読み込んでから、さいど読むと感想が違ってくるのかもしれません。
手に取るのが少し早すぎた本でした。



[オノレ・ド・バルザック]
19世紀フランスを代表する小説家。なおド・バルザックの「ド」は、貴族を気取った自称であり、貴族ではない。
バルザックは90篇の長編・短編からなる小説群『人間喜劇』を執筆した。これは19世紀ロシア文学のさきがけとなった写実的小説群である。
ヴィクトル・ユーゴーやアレキサンドル・デュマの親友でもある。

[日本バルザック研究会]
http://133.12.17.160/~balzac/index.html


このライトノベルがすごい2007

「このミス」ならぬ、
「このライトノベルがすごい2007」。
「このミス」も必須アイテムですが、
「このラノ」も必須アイテムでf(^_^;)
他ジャンルを圧倒する勢いで刊行されるライトノベル。
コレがないと、どんなのが刊行されたのか、何が面白いのかわからない☆
フィーリングで買うことが多いケド、
売り場になくっちゃ手にも取れない。
ので、この本は便利。
「文学少女」シリーズは読んでみたいかも。

圧巻なのは「心が震えた名セリフ!」コーナー。
ライトノベルならではの、壊れた表現が素敵です(爆)

『バケツでプリン。それは女の欲望番外地』

ンなセリフ、どーやったら出てくるんだ!?
すごいなぁ(笑)



このライトノベルがすごい!2007
このライトノベルがすごい!2007


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