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  • 2016.10.11 Tuesday
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風林火山/井上靖著

評価:
井上 靖
新潮社
¥ 540
(2005-11-16)
時は戦国の世。
今川義元の食客である山本勘助は、武田の仕官口を見つける。
今川は勘助を手放すのが惜しく、さりとて使うには怖ろしく、
仕官させずに9年間もの間、食客待遇に留めたままだった。
「城取り、城取り」
その夢だけを追う勘助の、武田での活躍が始まる・・・。


大河ドラマ「風林火山」の原作本です。
昭和30年に出版されたとありますから、表現も、いまではちょっと見なくなった(特に差別系の)言語が時折見受けられますが、それを除けば時代小説は風化しないため、現代でも充分に楽しんで読むことが出来ます。
大河ドラマと決定的に違うのは、物語が始まったとき、勘助が既に老境に差し掛かっていること。
醜く、体にも欠けたところのある男が勘助です。
剣を習ったことが無く、仕官もしたことがない男。
この時代の50歳は、高齢のはずですが、勘助はそれをハンディとせず見事に活躍していきます。
ストーリー自体は、歴史小説で史実を追うので、今更書かなくてもご存知の方は多いでしょう。
仕官するところから始まり、川中島の決戦で終わります。
武田信玄の物語であれば、この川中島をメインに盛り上げるのでしょうが、勘助中心の当物語は、川中島の勝敗すらも書かれていません。
そこに至るまでの、勘助の心の機微が子細に描かれているのです。
特に晴信(信玄)と由布姫に対する勘助の、憧れとも崇拝とも恋ともとれない微妙な執着を辿っていくのが面白い。
結局のところ、武田の血にまつわる全ての者が愛着の対象だったのかもしれません。
歴史小説に興味がある方にはお薦めですが、大河ドラマを想像して活劇を望むのなら、あまりお薦めしない本です。

それにしても。
あまり歴史に明るくない私としては、やっぱり川中島は書ききって欲しかったかなぁ。
などと、贅沢なことを思うのでした(笑)

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