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ヒトリシズカ/誉田哲也著
- 2012.08.22 Wednesday
- 誉田哲也
- 00:42
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- by mako
アパートの一室で射殺された暴力団組員の男。
事件自体は解決したものの、浮かび上がる一人の少女の影。
全く違う時系列で起こった、暴走族あがりの青年の刺殺事件。
そこにも浮かび上がる少女の影。
様々な事件が、まるで違う時系列で起こり、
そこには必ず一人の少女の姿が見え隠れしている・・・。
この作品はオムニバス形式のように、様々な短編が一つになっていく物語です。
読み進めるに従って、どんどんと引き込まれ、静加がどう絡んでいるのか、気になって仕方がなくなります。
自分であまり手を汚さない風でありながら、自分で手を下している節もある静加。
その辺りの心情や、考え方の一貫性がないのが余計に気になって、読んでしまう。
惜しむらくは、そのまとめ方。
一旦静加側からの描写があれば、少しは納得したのかもしれませんが、
結局それはほとんどなく、最終話でぱっと手を放されてしまったような感がいただけません。
途中が面白かっただけに残念。
最終話とその前の間にもう一話、欲しかった。
あと、ネタバレになりますが、
探偵さんの所在は最期、ハッキリしてあげて欲しかったと思います。
「いつもんとこに」ってあるから、てっきり他の事件も出てくると思っていただけに、
物語が回収し切れてない気分が大きいです。
トータル的には面白かったんですけどね。
JUGEMテーマ:読書
事件自体は解決したものの、浮かび上がる一人の少女の影。
全く違う時系列で起こった、暴走族あがりの青年の刺殺事件。
そこにも浮かび上がる少女の影。
様々な事件が、まるで違う時系列で起こり、
そこには必ず一人の少女の姿が見え隠れしている・・・。
この作品はオムニバス形式のように、様々な短編が一つになっていく物語です。
読み進めるに従って、どんどんと引き込まれ、静加がどう絡んでいるのか、気になって仕方がなくなります。
自分であまり手を汚さない風でありながら、自分で手を下している節もある静加。
その辺りの心情や、考え方の一貫性がないのが余計に気になって、読んでしまう。
惜しむらくは、そのまとめ方。
一旦静加側からの描写があれば、少しは納得したのかもしれませんが、
結局それはほとんどなく、最終話でぱっと手を放されてしまったような感がいただけません。
途中が面白かっただけに残念。
最終話とその前の間にもう一話、欲しかった。
あと、ネタバレになりますが、
探偵さんの所在は最期、ハッキリしてあげて欲しかったと思います。
「いつもんとこに」ってあるから、てっきり他の事件も出てくると思っていただけに、
物語が回収し切れてない気分が大きいです。
トータル的には面白かったんですけどね。
JUGEMテーマ:読書
アクセス/誉田哲也著
- 2012.08.07 Tuesday
- 誉田哲也
- 18:08
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- by mako
そんなサイトに誘われ登録した可奈子。
誰か一人を紹介すると、無料になると言う。
可奈子は従姉妹の雪乃を誘い、雪乃は友人の翔矢を誘った。
翔矢はクラスメイトの喜多川を・・・。
可奈子のクラスメイトの死をきっかけに、かかり始める怪しげな着信。
そして身近に起こる殺人事件。
現場に残された喜多川の指。
甘酸っぱい高校生活は恐怖に彩られていく・・・。
第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
ホラー程怖くはなく、猟奇的なサスペンスに近い。
雪乃の語りから始まった物語なのに、雪乃は主人公ではなく可奈子。
雪乃はむしろサブキャラ扱いなのが、個性的なキャラだけにもったいない。
翔矢と雪乃の物語をもう少し詰めて欲しかった。
特に翔矢の扱いは(最期が特に)酷すぎる。
後半がもっと丁寧な描写であれば、入り込めた気がします。
黒い部分は、今の人達なら普通にドラッグする気がします。
あと、ソースを見たなら読めるハズなんですけど(笑)
一体何と書いてあったんでしょうね。
テレホ時代くらい前の物語だと念頭に置いて読んだ方がいいです。
ちなみに2mb.netアドは現時点で、現実だと売りに出てるようです。
ちょっと期待してしまったw
続編は難しいかな?
喜多川が行方不明なままなのが気にかかります。
あと突然消えた本当の丸山君と、丸山君の体の行方。
彼の精神は青竜刀になったと解釈すればいいのでしょうか?
丸山君が誰から2mb.netの存在を聞いたのかも謎のまま。
もう少しスッキリ広げた風呂敷が畳めてれば良かったと思います。
全体的には面白かったです。
昔「スナッチャー」ってゲームがあったんですが、
それを思い出しました。
あちらはSFですが(笑)
JUGEMテーマ:読書
歌舞伎町セブン/誉田哲也著
- 2012.07.06 Friday
- 誉田哲也
- 01:09
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- by mako
死因は心不全。
なんら変哲のない死を巡って、バーのマスター、フリーライター、酒屋の娘、ヤクザの組長、交番勤務に配属された警官・・・それぞれの人生が交錯していく・・・。
それぞれの歌舞伎町を巡って交錯していく、生き方、これまでの人生、そして過去。
都市伝説と言われる殺し屋の歌舞伎町セブン。
彼らは一体何者だったのか・・・?
うーん・・・。
半ばくらいまでは、それ程の展開を見せず、どちらかというとゆっくりと流れていきますが、後半に入ると突然ストーリー展開がスピードアップします。
そのゆったりとした前半にもっとそれぞれの思いの深いところを突いていたら、後半が生きてきたのかなと思います。
文章は読みやすく、そつがない。
複線であろう部分が目立ってしまったので、最後の展開が読めて残念。
全体的には面白かったです。
個人的な意見とすれば、やはりどんな理由があろうとも殺人は殺人なので、殺して解決するのはいかがかなと思いますが。
無念を晴らす必殺仕事人と言えば聞こえはいいけれど、現代は司法社会なので、作中でも少し指摘がありますが殺人解決は良くないなと思いました。
登場人物が多く、視点が移るので、それぞれの思惑や感情の深い部分が掘り下げられなかったのが残念です。
せめて実質的な主人公の陣内とヒロインの杏奈の機微はもう少し掘り下げて欲しかったかな。
あと少々突っ込みたくなる点と、微妙な複線の回収漏れが気になります。
続編予定があるのでしょうか?
あるとしたら、次は人物が出そろっているので、いい展開になりそうです。
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