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リングテイル4−魔道の血脈−/丸山夢久著
- 2006.09.10 Sunday
- 丸山夢久
- 12:59
- comments(0)
- trackbacks(0)
- by mako
大がかりな「まじない」が行われると言うイサ〈冬至〉の日。
その日、女子供は一切外へ出ることを禁じられ、まじないを見ることを禁じられていた。
黒山の盗賊達と共に暮らしていこうと決めたマーニは、しかし自分の意に反し、その光景を覗き見てしまう。
それは彼女に備わった特殊な能力『千里眼』によって。
そのせいでイサの日のまじないは効果を果たせず、盗賊達は銀目に変身することも、まじないを扱えることも、出来なくなってしまった。
マーニを救うために〈おやじ〉ゴヴァナンに反旗を翻した盗賊の一の頭チャズは、おやじ〉を倒すため、死の谷へ向かうことを決める。
〈おやじ〉はチャズが元々持っていた魔力を奪い、使っていたのだ。
そして、それ以上の魔力を得るため、古き一族『ウルズルム』の血を、死の谷で奪おうと画策していたのだった。
一方、そのことを知ったスウァルタ王は、ホリンと共に黒山の盗賊狩りを決断する。
マーニは、チャズを補助しながら〈おやじ〉を倒し、元の時代に帰る手段を見つけることが出来るのだろうか・・・。
で、【凶運のチャズ編】終幕となりました。
えーい、やっぱり面白かったんだようっ。泣いちゃったし。
超越していながらどことなく利己的なスウァルタ王より、荒くれてても断然チャズの方がいい感じ。
キャラクターが上手くできていれば、物語はやっぱり面白いんですよねぇ。
ハッピーエンドかと言われれば、そうかもしれないし、アンハッピーエンドかと言われればそうだし。
なかなか複雑な読後感です。
でも結局チャズ本人は納得していそうだし、まぁいいか。
しかしどんどんフィンダル先生に貰った護符はなくなっていくなぁ。
あ・・・!結局全部なくなったのか?!あら、可哀相に・・・。
これで、チャズから貰った護符がなかったら銀目は驚異だね。オルビスいるし。
次はどんな話で楽しませて貰えるのか、今から楽しみです(=^_^=)。
リングテイル〈4〉―魔道の血脈
円山 夢久
その日、女子供は一切外へ出ることを禁じられ、まじないを見ることを禁じられていた。
黒山の盗賊達と共に暮らしていこうと決めたマーニは、しかし自分の意に反し、その光景を覗き見てしまう。
それは彼女に備わった特殊な能力『千里眼』によって。
そのせいでイサの日のまじないは効果を果たせず、盗賊達は銀目に変身することも、まじないを扱えることも、出来なくなってしまった。
マーニを救うために〈おやじ〉ゴヴァナンに反旗を翻した盗賊の一の頭チャズは、おやじ〉を倒すため、死の谷へ向かうことを決める。
〈おやじ〉はチャズが元々持っていた魔力を奪い、使っていたのだ。
そして、それ以上の魔力を得るため、古き一族『ウルズルム』の血を、死の谷で奪おうと画策していたのだった。
一方、そのことを知ったスウァルタ王は、ホリンと共に黒山の盗賊狩りを決断する。
マーニは、チャズを補助しながら〈おやじ〉を倒し、元の時代に帰る手段を見つけることが出来るのだろうか・・・。
で、【凶運のチャズ編】終幕となりました。
えーい、やっぱり面白かったんだようっ。泣いちゃったし。
超越していながらどことなく利己的なスウァルタ王より、荒くれてても断然チャズの方がいい感じ。
キャラクターが上手くできていれば、物語はやっぱり面白いんですよねぇ。
ハッピーエンドかと言われれば、そうかもしれないし、アンハッピーエンドかと言われればそうだし。
なかなか複雑な読後感です。
でも結局チャズ本人は納得していそうだし、まぁいいか。
しかしどんどんフィンダル先生に貰った護符はなくなっていくなぁ。
あ・・・!結局全部なくなったのか?!あら、可哀相に・・・。
これで、チャズから貰った護符がなかったら銀目は驚異だね。オルビスいるし。
次はどんな話で楽しませて貰えるのか、今から楽しみです(=^_^=)。
リングテイル〈4〉―魔道の血脈
円山 夢久
リングテイル3−グードゥー狩り−/丸山夢久著
- 2006.09.10 Sunday
- 丸山夢久
- 12:01
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- trackbacks(0)
- by mako
〈時の円環〉に囚われ、元の時代に戻れなくなってしまったマーニ。
スウァルタ王に捕らわれていた赤谷の盗賊達を成り行きで助けてしまった為、
王の元にも戻れず、〈凶運のチャズ〉と共に行動することになってしまった。
だが、チャズ本人は、赤谷の失敗の落とし前をつけねばならない。
彼に科された課題は、〈森羅の森〉に棲む魔物、森羅達の親玉、
グードゥーを倒すと言う、とてつもなく危険なものであった。
盗賊達と〈森羅の森〉に赴くマーニ。
その頃、スウァルタ王は、マーニが落として行った護符の腕輪の秘密を突き止めてしまう。
餓胤に変化する王が手に入れた、餓胤の骨である腕輪。
そして、チャズと対立する盗賊、ハヴァキもまた、護符“ゲーボ”の存在に気付いていた。
ううう、そしてまた《つづく》なのよぅ(。´Д⊂)グス
マーニと同じく〈時の円環〉に囚われたヒルディア姫に化けるグードゥー。
グードゥーを追って谷に向かった〈森羅〉達。その関係は判らないまま。
盗賊達の首領、〈おやじ〉こと〈片目のゴヴァナン〉の正体も未だ不明。
そして、〈時の円環〉からの脱出の手がかりすらも見つけられないマーニ。
様々な要因が未消化のまま残ってしまっているので、この先の展開次第では物語自体が未消化のまま終わってしまう。
この作家、ここが正念場かも。
一気に読めてしまう文章の良さと、物語の面白さがあるだけに、続きが読みたくなる。
・・・しかし、次巻でも終わらないんじゃ・・・(^.^;) 。
リングテイル〈3〉―グードゥー狩り
円山 夢久
スウァルタ王に捕らわれていた赤谷の盗賊達を成り行きで助けてしまった為、
王の元にも戻れず、〈凶運のチャズ〉と共に行動することになってしまった。
だが、チャズ本人は、赤谷の失敗の落とし前をつけねばならない。
彼に科された課題は、〈森羅の森〉に棲む魔物、森羅達の親玉、
グードゥーを倒すと言う、とてつもなく危険なものであった。
盗賊達と〈森羅の森〉に赴くマーニ。
その頃、スウァルタ王は、マーニが落として行った護符の腕輪の秘密を突き止めてしまう。
餓胤に変化する王が手に入れた、餓胤の骨である腕輪。
そして、チャズと対立する盗賊、ハヴァキもまた、護符“ゲーボ”の存在に気付いていた。
ううう、そしてまた《つづく》なのよぅ(。´Д⊂)グス
マーニと同じく〈時の円環〉に囚われたヒルディア姫に化けるグードゥー。
グードゥーを追って谷に向かった〈森羅〉達。その関係は判らないまま。
盗賊達の首領、〈おやじ〉こと〈片目のゴヴァナン〉の正体も未だ不明。
そして、〈時の円環〉からの脱出の手がかりすらも見つけられないマーニ。
様々な要因が未消化のまま残ってしまっているので、この先の展開次第では物語自体が未消化のまま終わってしまう。
この作家、ここが正念場かも。
一気に読めてしまう文章の良さと、物語の面白さがあるだけに、続きが読みたくなる。
・・・しかし、次巻でも終わらないんじゃ・・・(^.^;) 。
リングテイル〈3〉―グードゥー狩り
円山 夢久
リングテイル〈2〉―凶運のチャズ / 円山 夢久
- 2006.09.10 Sunday
- 丸山夢久
- 06:48
- comments(0)
- trackbacks(0)
- by mako
〈モノスの戦〉から半年を経た夏至。
チェント師の手伝いで東部の辺境都市オクタへやって来ていたマーニは、
ひょんな事から過去へと迷い込む。
それはあたかも、伝説の姫君ヒルディアが、魔物に魅入られ姿を消した伝説をなぞっていくようであった。
その世界はまだ〈12都市〉時代であり、片目の魔物ゴヴァナンをスウァルタ王が退治する前の時代。
そしてマーニは、狐に変身する妙な盗賊、通称「凶運のチャズ」に捕らわれてしまった。
悪いことにその盗賊達が捕らえられた折り、仲間とみなされさらに囚われてしまう。
行きがかり上、チャズに加勢をすることになってしまったマーニ。
しかし、そのことは逆に魔導師であり、元の世界へと戻る鍵を持つスウァルタ王に造反することでもあった・・・。
むー・・・で、この小説。
《つづく》なのよぅ!
前作と同じく、絶妙な文章で世界を描ききる筆者の世界観とか筆力は言うに及ばずいい感じです。
決してハンサムではないし、優しいわけでもないけどチャズが、
良い風に物語を引っ張って行ってるし。
でも、主人公のマーニの影が少し薄いなぁ。
前作の時も少し思ったけど、主人公でなければ、ともすれば只の脇役になってしまう。(言い過ぎか???)
面白かったけど、何にせよ《つづく》っ!!
続きが気になって困ってしまいますです。はい(^.^;) 。
リングテイル〈2〉―凶運のチャズ
円山 夢久
チェント師の手伝いで東部の辺境都市オクタへやって来ていたマーニは、
ひょんな事から過去へと迷い込む。
それはあたかも、伝説の姫君ヒルディアが、魔物に魅入られ姿を消した伝説をなぞっていくようであった。
その世界はまだ〈12都市〉時代であり、片目の魔物ゴヴァナンをスウァルタ王が退治する前の時代。
そしてマーニは、狐に変身する妙な盗賊、通称「凶運のチャズ」に捕らわれてしまった。
悪いことにその盗賊達が捕らえられた折り、仲間とみなされさらに囚われてしまう。
行きがかり上、チャズに加勢をすることになってしまったマーニ。
しかし、そのことは逆に魔導師であり、元の世界へと戻る鍵を持つスウァルタ王に造反することでもあった・・・。
むー・・・で、この小説。
《つづく》なのよぅ!
前作と同じく、絶妙な文章で世界を描ききる筆者の世界観とか筆力は言うに及ばずいい感じです。
決してハンサムではないし、優しいわけでもないけどチャズが、
良い風に物語を引っ張って行ってるし。
でも、主人公のマーニの影が少し薄いなぁ。
前作の時も少し思ったけど、主人公でなければ、ともすれば只の脇役になってしまう。(言い過ぎか???)
面白かったけど、何にせよ《つづく》っ!!
続きが気になって困ってしまいますです。はい(^.^;) 。
リングテイル〈2〉―凶運のチャズ
円山 夢久
リングテイル 勝ち戦の君/丸山夢久著(メディアワークス電撃文庫)
- 2006.09.10 Sunday
- 丸山夢久
- 00:33
- comments(0)
- trackbacks(0)
- by mako
「九都市」の一つ、ディーで魔導師見習いをしているマーニ。
ふとしたことから王宮に招かれ、
そこで幻影の術を披露して見せたばかりに、
「九都市」一の魔導師で、魔導師長のフィンダルが、
彼女を弟子にとりたいと申し出た。
そして彼女は、隣の国レガトとの戦へ同行することとなってしまった。
だが、彼女はそれがきっかけで様々な事と出会う。
怪異と呼ばれる化け物を馴らすフィンダルの手伝いをするせいで、
虐められたり、独りで行軍に加わったり・・・・。
師と慕うフィンダルは意見の食い違いから、王と諍いをおこし失脚寸前。
若き王は王で、国の危機に必ず現れるという
『勝ち戦の君』を召喚することに執着するあまり、現実の判断が疎かになっている。
「十二都市」時代に滅ぼされた都モノスで危機に陥った「九都市」軍は、
一時フィンダルの計略で危機を回避したかに見えたが、
レガトが持つ“燃える石”ウェスタによって、またもや危機へと陥ってしまう。
魔導師の〈護符〉を手にするマーニ。
『勝ち戦の君』を召喚することを決意する王。
だが、『勝ち戦の君』−現れる先に敗北は無しと謳われるその戦士には、
とんでもない秘密が隠されていたのだった。
リングテイル 勝ち戦の君/丸山夢久著
第6回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞作です。
読んでみるとなるほどと肯けます。
って言うか、本当に新人が書いたのか?って思えるほど完成された出来映え。
ラストに向かって、多少の処理の甘さはあるものの、いい感じです。
いや、泣いた泣いた。いっぱい泣いた、めっちゃ泣いた。
大切に預かっていた仔猫の怪異、フレアのくだりでボロボロになってしまいました。
やっぱこれは似たことを経験したことあるからなぁ・・・。
作者もそうなのだろうか???
文句無く面白かった。
いい小説でした。
こーいうのをもっと読みたいですねぇ。
字面の多さなどは全く気にならない出来です。
新人にありがちな文章の引っかかりもない。
どうせ賞を出すのなら。
いつもこのレベルであって欲しいなぁ。
この作品、続編が出ているのですが、
やはり第一作が宜しいようです☆
ふとしたことから王宮に招かれ、
そこで幻影の術を披露して見せたばかりに、
「九都市」一の魔導師で、魔導師長のフィンダルが、
彼女を弟子にとりたいと申し出た。
そして彼女は、隣の国レガトとの戦へ同行することとなってしまった。
だが、彼女はそれがきっかけで様々な事と出会う。
怪異と呼ばれる化け物を馴らすフィンダルの手伝いをするせいで、
虐められたり、独りで行軍に加わったり・・・・。
師と慕うフィンダルは意見の食い違いから、王と諍いをおこし失脚寸前。
若き王は王で、国の危機に必ず現れるという
『勝ち戦の君』を召喚することに執着するあまり、現実の判断が疎かになっている。
「十二都市」時代に滅ぼされた都モノスで危機に陥った「九都市」軍は、
一時フィンダルの計略で危機を回避したかに見えたが、
レガトが持つ“燃える石”ウェスタによって、またもや危機へと陥ってしまう。
魔導師の〈護符〉を手にするマーニ。
『勝ち戦の君』を召喚することを決意する王。
だが、『勝ち戦の君』−現れる先に敗北は無しと謳われるその戦士には、
とんでもない秘密が隠されていたのだった。
リングテイル 勝ち戦の君/丸山夢久著
第6回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞作です。
読んでみるとなるほどと肯けます。
って言うか、本当に新人が書いたのか?って思えるほど完成された出来映え。
ラストに向かって、多少の処理の甘さはあるものの、いい感じです。
いや、泣いた泣いた。いっぱい泣いた、めっちゃ泣いた。
大切に預かっていた仔猫の怪異、フレアのくだりでボロボロになってしまいました。
やっぱこれは似たことを経験したことあるからなぁ・・・。
作者もそうなのだろうか???
文句無く面白かった。
いい小説でした。
こーいうのをもっと読みたいですねぇ。
字面の多さなどは全く気にならない出来です。
新人にありがちな文章の引っかかりもない。
どうせ賞を出すのなら。
いつもこのレベルであって欲しいなぁ。
この作品、続編が出ているのですが、
やはり第一作が宜しいようです☆
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