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  • 2016.10.11 Tuesday
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黄泉がえり/梶尾真治著

五月、熊本。
金峰山に巨大な光の玉が降りていくのを見たという目撃情報、多数。
五月、熊本。
地震。
そして五月、熊本。
死者が戻ってきたので、戸籍を戻す方法を問い合わせる電話が市民センターにかかる。
あちらこちらで起こる、死者のよみがえり事件。
生者も死者も行政も大混乱をきたし、展開していく物語。
行政は、「黄泉がえり」の人々への対応に混乱し。
生者は時間を逆行し。
死者は新たなる悩みを得る。
何故彼らは、蘇ったのか。
彼らの居場所はあるのだろうか・・・・・。

これまでの路線をくずさず、更に新境地を開拓したかのような梶尾真治。
いつもの事ながら、人間を描く深い愛慕に感動します。
人は死者を思い出としてしか残していく事ができない。
それを逆手に取ったテーマは、最後まで読者を引っ張っていきます。
すべてを解決させないのは、「死」が不確かな存在だから。
彼独特の優しさで綴られる物語は、やはりラストで泣かされてしまうのです。
梶尾真治と「思い出」というテーマ。
切り離せないのだと、確信した一冊です。
SFやホラーが苦手な方でも読める良書です。
ぜひご一読を。
(映画とは一緒にしない方がいいですよっ☆)



黄泉がえり
黄泉がえり
梶尾 真治

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  • 2016.10.11 Tuesday
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黄泉がえり
黄泉がえり  梶尾 真治  新潮社 数年前に映画化された原作本です。 ととろは映
  • 夢みるととろ日記
  • 2007/05/05 9:35 PM
梶尾真治さん著 「黄泉がえり」を読んだよ!!
皆様「黄泉がえり」の映画、見られた方も多いのでしょうね!! 実は私全くといっていいほど知らなくって、 話題になっていたことは知っていたのですが、 誰が出ているのかどんな話なのかもほとんど知らなかったです。 漠
  • のんびり前進じたばた生活
  • 2006/09/16 5:49 PM
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