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  • 2016.10.11 Tuesday
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葉桜/橋本紡著

評価:
橋本 紡
集英社
¥ 1,404
(2011-08-26)

 子供の頃から通う書道教室の先生に密かな恋心を抱いている少女。
長い長い、秘めた恋。
淡々と、書を習い、見てもらう日々。
夭逝するかもしれないと言われている妹。
先生の美しい妻。
先生が与った少年。
実力と相反する環境にいる先生。
多感な日常を切り取った、瑞々しい日々の物語。


筆致が大変美しい作品。
純文学と言ってもいい。
何か事件が起こっている訳でもないのに、読ませてしまう力がある。
この作者は大化けしたものだと、つくづく思う。
猫目狩りを読んだ時は想像だにしなかった。
その片鱗はあったけれども。

主人公が、悶々とし、行動に起こせない様。
どんどん開放的になっていく妹を、止めることもしない、出来ない。
妹の内面。
祖父の言葉。
先生の闇、夫妻の仲むつまじさ。
ある日突然、教室に通い出した同い年の少年。
予感した告白。
そして、自分の決意。
そこまでが、ゆるやかで美しく綴られていく。
先生と最後のやりとりは、言葉にならない程鮮やか。
このシーンのために、他の言葉が紡がれているのだと納得する。

本作は、何か大きな出来事がある物語ではない。
何かに決着が付くと言うこともない。
それでも、いい作品だと思う。
この季節、読書をしたい学生さんにもお勧めです。
今がちょうどいい季節だと思います。

 
JUGEMテーマ:読書

 

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「葉桜」橋本紡
高校生の佳奈は、書道教室の継野先生へ思いを寄せてきた。けれど、先生には由季子さんという奥さんがいて…。美人で天才、自由奔放な妹の紗英が背負っている、命の不安。他の教室からやってきた津田君の、真摯に書道に打ち込む姿。周囲の思いに背中を押されるように、佳
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