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蜂蜜のデザート/拓未司著

評価:
拓未 司
宝島社
¥ 1,470
(2008-12-03)

一人シェフとしてビストロを営む柴山幸太。
店の評判は良く、繁盛していたが、彼には不満があった。
それはコースメニューの最後に付けるデザートの味である。

幸太の試行錯誤と、子供のアレルギー発症。
スイーツ界の確執と食中毒事件が交差したような殺人事件が発生。
犯人の動機は?
幸太はアレルギーを乗り越えるスイーツを作れるのか?
禁断のパンダに続く、グルメミステリ、スイーツ編。


と、あらすじを書いたものの。
う〜ん。
ミステリとしての出来は、それ程でもない気がします。
ただもう、食べ物の筆致は素晴らしく、
読み終わる前に何か買って来たくなる程美味しそうな表現が押し寄せてきます。
元料理人の作家だからと言って、こうした表現が出来るとは限らないので、
この美味しそうな表現は天性の物かもしれませんね。
読んでいてよだれが出そうになる表現は、そんなにありませんよね。

禁断のパンダより、物語も事件もあっさりしすぎた感があります。
前作もそれ程凝った作りではなく、途中で犯人がわかってしまうのですが、
こちらはもっとあっさり目。
ただ、イントロでグロテスクな表現があるものの、
前に比べたら全然大丈夫。

個人的には、前作で「食べてしまった」幸太が、
その後どうしているかが知りたかったのですが、
その後の記述は無し。残念。
似たものを似たもので食べている描写はあるのですが、
それでお茶を濁された感じがします。
だって前作ラストで「冷蔵庫にある物を」「取ってきた」ってきちんと書かれていましたし。
私は、その背徳感とか、味覚の問題とか、様々欲しかったんです。
イヤミスから、普通のミステリになっちゃいましたね(^^;

アレルギー的な話題は興味深かったですね。
私もアレルギー持ちですが、アナフィラキシーショックは、命に関わる症状です。
この作品を読んでも、重篤なアレルギーを持つ子の親御さんは大変だなと、しみじみ思いました。

この作家さん、もう少し追いかけて読んでみたいと思います。




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